ともりの蹴球戦記

サッカーを基本に、気付いたこと、思ったことを気ままに書いていきます。

ハリルホジッチの日本代表選考に 少々苦言を言いたい

27日カンボジア戦へ向けて日本代表メンバーが発表された

今回発表されたメンバー一覧

GK
東口順昭
西川周作
六反勇治

 

DF
丹羽大輝
長友佑都
槙野智章
森重真人
吉田麻也
酒井宏樹
酒井高徳
米倉恒貴

 

MF
長谷部誠
香川真司
山口 蛍
原口元気
柴崎 岳
遠藤 航

 

FW
岡崎慎司
本田圭佑
興梠慎三
永井謙佑
宇佐美貴史
武藤嘉紀

 

選出された選手は順当と言っていい選出だろう。

しかし気になるところが何点かある。

 

先日僕が予想したメンバーとの違いを見てみよう

 

先日予想したメンバーがこちら

GK

川島永嗣

西川周作

東口順昭

 

CB

 

吉田麻也

槙野智章

森重真人

昌司源

長友佑都

太田宏介

酒井高徳

酒井宏樹

 

MF

長谷部誠

山口蛍

遠藤航

青山敏弘

香川真司

柴崎岳

武藤雄樹

 

FW

 

岡崎慎司

本田圭介

宇佐美貴史

原口元気

大迫勇也

 

予備メンバー

武藤嘉紀丹羽大輝豊田陽平

 

ポジション別に違いを見ていこう

 

まずGK

このポジションは川島が外れた。

これは僕の意見でも順当だと思う。最近試合に出ていないし、現状チームも決まっていない。

それを考慮に入れたら呼ばないのが普通であるが、今までの起用の仕方を見ると、ある一定の信頼を川島に持っていたように感じていた。

僕の予想で川島を入れたのは、チームで試合に出ていない現状でもシンガポール戦で使っていたので今の状態を見るために呼ぶのではないかと考えていた。

 

しかし今回外したということは、東アジアカップでの西川にある程度使えるめどを感じていたのかもしれない。

 

世界で使うにはまだ不安があるように感じるが、西川もJでは圧倒的なパフォーマンスを見せている選手なので、今後に期待したい。

 

DF

ここの選出で意外だったのが、丹羽だ。いい選手なのだが、継続して呼んでいる割には出場したのがSBという使われ方だった。東アジアカップでのトレーニングで明らかに森重、槙野に劣るとの判断だったのではないか、と僕は解釈していたのだが信頼は厚いようだ。

年齢を考えても、ワールドカップで戦うためには若手からの抜擢があってもいいのではと考えて、僕の予想では昌司を選んでいたのだが予想通りにはならなかった。

太田に関しては、怪我の具合でどうなるかと思っていたが東アジアカップでサイドこそ違えどいいパフォーマンスを見せていた米倉を選出してきた。

 

米倉はぜひ右で使ってほしい。東アジアカップのパフォーマンスができればSBの1番手に躍り出てもおかしくないだろう。

 

宏樹はポカが多いし高徳はパフォーマンスを落としている。そんな中、内田の代役として活躍してくれるようであれば、右SBが充実してくるから期待したい。

 

MF

ここは青山と、じゃないほうの武藤の選出を期待していたが、やはり選出されなかった。

先日の予想記事にも書いたが、青山は裏に出すのは上手いが、楔を当てるのが目立たない。そこを見ると遠藤の方がこの先面白そうなのは東アジアカップを見て思った部分だ。

狭い所を香川や本田あたりに通し、そこでスクランブルを起こした相手を崩す。そんな展開が見たいところだが、香川がパスを要求しても中々でなかったのが記憶に残っていた。

ハリルさんもそこを考えて青山を外しているのではないだろうか。

 

ドルトムントでも、ギュンドアン、ヴァイグル、フンメルスからの狭い所を通したパスが香川に通ると局面が進む。マンUではそのパスが出なかったことで香川が輝かなかったのだ。

 

武藤の選外は少し寂しい気がする。

東アジアカップで活躍してA代表の名を連ねる流れを期待したのだが、原口、武藤などと比べられ海外組を見たいから今回は原口と武藤にしたように感じる。

 

FW

ここは順当に見えるが、言いたいことは多い。

まず高さ。川又が不甲斐ないパフォーマンスで呼ばれないのは理解できる。では代わりの選手は選出しなくていいのか。

引いて守られたときに起点になる選手、全線で競れる選手が欲しくなる場面はあるだろう。大迫や、Jでは豊田ならいい基準点になってくれると思うのだが。

 

もう一点は永井の選出だ。

確かにあの足は使いたくなるのは理解できる。

しかし絶対的なスキル不足を感じるのは僕だけではないだろう。

格上と対戦するときに前線で2トップにして、岡崎と永井で追い回したら面白そうだが、スキルと決定力が無ければ最後が決まらないし、中途半端なところでボールロストしたら格上なら致命傷になりかねない。

 

興梠に関しては、選出されて異論はない。

しかし先ほども話したが、基準点になれる選手の方が戦術の広がりがあるのではないかと考え僕は大迫にしたのだが、そうはならなかった。(大迫は怪我の具合により未招集とのこと)

興梠は東アジアカップでもサポートが少ない中、唯一と言っていい程ボールを納めていた。

東アジアカップでの日本代表のFWとしては、一人だけ及第点を与えてもいいと感じたのは興梠だった。

 

まとめ

今回の選出には多少の異論はあるが、ある程度予想できた範囲だ。

ハリル監督は、30人位の大枠で選手を見ているような気がする。

じゃないほうの遠藤は東アジアカップでの活躍で、大枠の30人には割って入ってきたのではないだろうか。

それは海外組、国内組を序列で判断するのではなく、30人が核として見ているように感じるのだ。

その30人をその時のレギュレーションや、コンディションで入れ替えている。

そう考えると、今回の武藤の選外、原口の登用にも理解ができる。

 

 

 追記

 

米倉に関しては「残念ながら太田がケガをしてしまった」、そして興梠に関しては「大迫がケガをしたので、興梠を呼んだ」と話しているように、DF太田宏介(F東京)とFW大迫勇也(ケルン)の負傷がなければ、今回の招集はなかったのかもしれない。 

 

とハリルは語っていたようだ。

怪我とはいえ、チャンスをもらった興梠、米倉には頑張ってもらいたい。