ともりの蹴球戦記

サッカーを基本に、気付いたこと、思ったことを気ままに書いていきます。

日本代表vsカンボジア戦を前に、ボランチ2人に求めたい事「鍵は楔にあり」

カンボジア戦が今日7時25分にキックオフされる

 

ワールドカップアジア2次予選のカンボジア戦が今夜キックオフとなる。

 

FIFAランクも180位と前回のシンガポールより下のチームと対戦なのだが、普通であればあまり話題性のない対戦カードのはずなのに連日いろいろな記事が上がっているのは、東アジアカップでの惨敗を受けて危機感が募っているからだと思う。

 

ただ、FIFAランク180位のチームの実力がどれくらいかというと、日本の高校生選抜くらいだろう。U-18カテゴリーとの練習試合と考えたら、調整しながらでも5点くらいはとれる相手だ。

 

実力的には高校生レベルだとしても、ワールドカップ予選ということで相手は真剣に体を張って守ってくるから難しさが出てくるのは分かるのだが、それでも圧勝は当たり前と言われるチームとの対戦に、観戦意欲はそこまで上がらないのが現状だろう。

 

しかし、日本の課題として引いた相手を崩す事が苦手な面があるので、これからアジア予選を戦ううえでのいいトレーニングになることは間違いない。

 

シンガポール戦は、正直崩しまでは出来ていて、相手のキーパーの神がかったセーブの連発にやられた部分が大きい。

 

あのゴールキーパー一人に負けたといっても過言ではないくらいの試合だった。

 

ハリルホジッチ監督の拙策が見ものだ

 

引いた相手を崩すには、練習から監督がどんな策を入れてくるかが気になるところだ。

 

攻撃は選手の直感で動くことが多いと言われているが、準備段階で連携の構築をするのはハリルの役目だから、そこでどこまでアイディアを注入することが出来ているかが見どころになりそうだ。

 

ちなみに僕の意見としては、シンガポール戦の決定機もレベルの差が大きいのだからもっと崩してゴールキーパーにも神がかったセーブをさせないくらいまでもっていってほしいと感じる。

 

例えばトヨタカップで来日するヨーロッパの優勝チームは、Jのチームと対戦したら、ペナルティエリアでも余裕で落ち着いてボールを回す。

 

実力差から言ったら、日本代表もそれくらいの力の違いを見せて崩してほしい。

 

そのカギを握るのが、前の選手はもちろんなのだが、僕は今日の試合ではボランチの二人に期待したい。

 

シンガポール戦の柴崎は、香川が相手CBの前の狭い所でボールを要求しているのに、相手がいる事からパスを出さない選択をしていた。

 

もしそこに入ったら・・・なんて考えてしまうことが多々見れた。

 

そこに入っていたら、相手CBが香川につり出され、上手くつばげれば相手最終ラインにギャップが生まれる。

 

そこを宇佐美や岡崎に使わせれば相手はスクランブルを起こしてバタバタしていただろう。

そんな相手の急所を突くようなパスをどんどん出してほしいと思う。

 

つり出された相手を引っ張りながらボランチやCBに戻してサイドに展開しても面白い。

 

相手は格下で、攻撃意欲もほとんどない状態で試合に入ってくることが予想されるのだから、そこで取られても取り返せると考えることも出来るだろう。

 

本田も相手CBとSBの間のいやらしい位置にポジションを取る事がある。

そんな時にパシっと付けて両方つり出したら香川も岡崎も、サイドバックの酒井も使える。

 

本田なら、縦に付けてパス&ゴーでボランチがそのままペナルティエリアまで侵入してもいい。

 

本田ならそれくらいのキープ力はあるし、相手はフィジカルでも劣るカンボジアなのだから選択肢は多様にある。

 

中がダメならワイドに開いた酒井や長友を使って幅を持たせてもいいと思う。

 

ワイドを使うなら、宇佐美 本田も開いてボールをもらい、SBを中に走らせるのもいいだろう。

 

いろんなパターンが考えらえるがグアルディオラ時代のバルサみたいに、縦に、横に広がったり縮んだり、全体がアメーバみたいに動くような崩しをみてみたい。。

 

代表では難しいだろうが、一端でもみれたら日本代表はつよくなりそうなのだが。

 

鍵は広げて 伸ばして ずらして、そしてギャップをついて崩す。

横に広げて、後ろに戻して伸ばしてを繰り返し開いた所でで楔を入れてギャップを作る。得点が欲しいからと言って前一辺倒では崩せないのは当たり前。

 

それを共通理解のもとみんなが連携して動く。そんな崩しを見てみたい。