ともりの蹴球戦記

サッカーを基本に、気付いたこと、思ったことを気ままに書いていきます。

ブンデス開幕戦を勝利で飾った香川!

優勝候補にもあげられるボルシアMGに4-0で勝利!

 

優勝候補にもあげられるほど、プレシーズンマッチの評価が高かったボルシアMGだが、そのチームを凌駕するだけでなく、全く寄せ付けない試合振りだった。

 

得点こそなかったものの、そのチームの中心を担った香川の活躍が今シーズンを期待させる。

 

開始早々からミキタリアンに絶妙なスルーパスを送るが、惜しくもオフサイド

その後、15分にフンメルスの縦パスをワンタッチでロイスに流し、アシストを記録する。

アシストシーンの動画

http://cdn2.streamable.com/video/3qox.webm

 

その後、またもやフンメルスからサイドに展開。

高精度のクロスからオーバメヤンがニアであわせて2点目

 

その後も、アシスト未遂などがあり、香川のゲームメイクが光る展開で進んでいく。

 

33分にスーパーなカウンターからミキタリアン

51分に今度は香川が起点になりまたもミキタリアンが決めた!

香川基点の動画

http://cdn2.streamable.com/video/g9l9.webm

 

65分には、オーバメヤンとのワンツーから抜け出すが、惜しくもゴールならず。

 

このシーンで決めていれば、MOM間違いなしの声が多数出ている。

 

なぜここまで高評価なのか。興味深いデータが出ている。

 

アタッキングサードでのパス成功率がチームトップ。

具体的には、30本中28本のパスを通している。

 

ポジション的には、真ん中の2ライン間で受けることが多いことから、前後左右からプレッシャーが来ることは容易に想像できるが、そこで受けてパスを出しているにも関わらず、この成功率は脅威だ。

 

相手が実力の離れている下位チームなら解るのだが、相手はボルシアMGだ。

守備に定評のあるチームからこの数字をたたき出しているのである。

 

さらに、チャンスメークの回数も4回でチームトップである。

2位はヴァイグルで2回。

オーバメヤンが2回で続く。

 

これを見ても、少し下がり目の位置から前に進出し、多くのチャンスメークに関わっていたことが解る。

 

ドイツ各誌も軒並み高評価で、揃って2をつけている。

ミキタリアンとフンメルスが1.5で3番手グループに入っている事からも高評価なのがわかる。

 

試合を通じて、ポジショニングからパスの制度まで高かった。唯一言及したいのが裏に抜け出した時に決めて欲しいくらい。

 

守備時もプレスからパスコースを切るポジショニングまで、否定するところがない位の出来だった。

 

トゥヘルは香川に何を求めているのか

 

ポジションはトップ下というより、やや下がり目のインサイドハーフといった感じだが、よりフリーマンに近く、中盤から前線を広範囲に動いてチャンスメークをしている感じだろう。

 

これがトゥヘルからの指示なのか、ファーガソンがたびたび採用していたポジショニングに似ているのを思い出した。

 

トゥヘルの基本フォーメーションは4-3-3か4-1-4-1になるのだろう。

4-1-4-1というより、ワイドは高めの位置を保っている感じがするので、4-3-3の方がしっくり来る。

 

クロップが第一次ドルトムント時代の香川のイメージで起用していたのに対して、トゥヘルはもう少し下がり目でチャンスメークに特化した起用をしているように思う。

 

よく言えば広範囲に走り回るイニエスタという感じ。

 

実質香川の決定期は後半の1シーンだけなので、ゴールを期待するよりも、前の早い3人をギュンドガンと二人で生かす役割を香川に任せているように感じる。

 

ただ、このチーム状態でこれからもプレー出来る事を考えたら、そう遠く無い内にゴールが期待出来るのではないか。

 

トゥヘルの戦術を見ていると、明確なルールがあるように感じるので、その中で動自分を生かしていくのかもわかりやすそうだ。

 

トゥヘルの戦術は、これからもう少し見ていく必要はあるが、それでも今日のパフォーマンスを見る限り、今シーズンは期待が持てそうな気がする。

 

なにより、香川が楽しそうに、そしてコンディションよさそうな溌剌としたプレーをしていたのが印象的だった。