ともりの蹴球戦記

サッカーを基本に、気付いたこと、思ったことを気ままに書いていきます。

動きの質とインテリジェンス:岡崎との差を感じた武藤のブンデスリーガデビュー戦

岡崎が一番評価されていた点。動きの質とは

 

ブンデスリーガで2期連続で10ゴール以上をあげた岡崎。

 

そのプレーは、今や職人の域に達している。

 

その岡崎のプレースタイルといえば、献身的なプレスでチームに貢献し、攻撃時にはゴール前に進出して決定機を迎える。

 

さらに言えば、サイドに流れ起点を作りチームのビルドアップにも貢献している。

 

そして、最大のストロングポイントは、相手ディフェンダーとの駆け引きと、本人も以前話していたが、チームメイトにわかりやすい大きな動き出しでパスを引き出すところだ。

 

岡崎は正直足が速いタイプではないので、この動きの出来次第で結果が変わるといってもいい。

その為、ディフェンダーとの駆け引きを覚える必要があったのだろう。

 

ゴール前にパスが入る時には、必ずと言っていいほど、相手選手の前に体半分でも出ている事で早くボールに触ることが出来る。

この駆け引きが2シーズンの結果に繋がっているのは間違いないだろう。

 

では武藤はどうなのだろうか。

 

武藤の評価されている点とは:フィジカルとスピード

 

武藤が評価されている点とは、まず日本人離れしたフィジカルだろう。

スピードも速く当たり負けしない事が大きなアドバンテージになり、Jリーグで結果を残していたように思う。

 

FC東京でも、移籍前のシーズンはトップを任されるようになり、ディフェンダーとの駆け引きもだんだんと上手くなってきていたのは印象的だった。

 

今までの日本人フォワードが海外で活躍出来ない原因として、フィジカルの問題が大きく報じられる事が多かった。

 

しかし、実際はフィジカルだけの問題ではなく、ディフェンダーとの駆け引きに未熟さを感じることが多かった。

 

その点岡崎は、ブンデスリーガでもまれていた事で駆け引きがかなり上手くなってきたように見える。

岡崎は元々スピードで勝負出来ない事を自分でも理解していたので、駆け引きと思い切りの良い飛び込みでJリーグ時代にゴールを量産していた事を考えると、今のプレースタイルはインテルジェンスから作られていることがわかって来る。

 

その点武藤は、Jリーグではフィジカルで勝負できてしまっていた分、ブンデスリーガでフォワードとして活躍するにはもう少し経験が必要だろう。

 

武藤が活躍するには何が必要なのか

 

武藤の才能は申し分ない。

それに、トップが本職の選手では無いので、まずはブンデスリーガに慣れるためにもサイドで出場機会の確保する事が先決だろう。

そこでブンデスのプレースピードや、高度な駆け引きに慣れ、それからトップとして勝負して欲しい。

 

岡崎もシュツットガルト時代にサイドで起用されていた。

 

そこでブンデスのプレーになれ、本来のストロングポイントである駆け引きに磨きをかけ、マインツ移籍と共に花開いた。

 

才能で言ったら武藤も負けていないので頑張って欲しいところだ。