ともりの蹴球戦記

サッカーを基本に、気付いたこと、思ったことを気ままに書いていきます。

報道の在り方を少し考えてほしい。久保建英君の取り巻く環境の改善を希望する。

記事を読んでもらいたい気持ちは分かるのだが・・・

 

ある記事を目にしたとき少し疑問を感じた。

 

「エース久保は無得点も存在感を発揮。U-15代表候補合宿で最後のテストマッチ

という記事だ。

 

結果も残しているしプレーもかなりしっかりしている。さすがバルサカンテラに呼ばれただけの素質は感じられる。

 

日本の報道のスターシステムは、それにより記事の閲覧数を増やし収益を上げる為には必要なことなのは分かる。

 

でも少し考えてほしい。

 

まだ14歳の少年である。

14歳と言えばまだまだ自己が確立する前の思春期の段階。多感な時期なのはみなさん経験から知っていることだと思う。

 

周りの選手も15歳がほとんどで、学年で言ったら1個上か2個上の選手と一緒にプレーしているのだ。

 

こんな時期に、いくらバルサカンテラでプレーしていたとの看板を引っ提げてU-15入りしたとしても、いきなりエース扱いでは周りの選手がしらけてしまう。

 

「報道のいい加減さなんて気にしなけりゃいい」なんて考えられるのは大人になってからだろう。

 

エースと持ち上げるのは、せめてAFC U-16選手権予選で確たる結果を残してからでもいいのではないか。いや、AFC U-16選手権予選で確たる結果を残したところでまだ14歳の少年である。

 

15歳で迎えるU-17ワールドカップの結果を見てからでもいいのではないだろうか。

 

これから日本代表のエースとして本当の意味で活躍してほしいと願うのであれば、今はそっとしておいてほしいと思うのは僕だけではないだろう。

 

多感な時期に天狗になって消えた選手も何人も知っているし、年齢を追うにつれて身体の成長如何で活躍できなくなる選手もいる。

 

その時に変なレッテルを貼りかねないマスコミに、協会も報道規制などで選手を守る処置を取ってもらってもいいのではないだろうか。

 

サッカー選手で活躍できなくても、その後の人生は皆と同じく長く険しい人生があるのだから。

 

とはいっても、期待はしている。ロシアワールドカップは無理かもしれないが、カタールではエースとして活躍してくれる事を。

 

その前に選手を壊さないでほしい。

周りに惑わされずにまっすぐ進める子もいれば、周りの支えで成長していく選手もいるのだから、その一端をマスコミにも担ってほしいものだ。